先日、福岡県は春日市総合スポーツセンターにて開催されたリバーサルカップに参加してきた。
結果から言うと青帯アダルトフェザー11人トーナメントで3位だった。(4戦3勝1敗)
以下、大会を振り返っていきたいと思う。
今回の大会の特性として、私自身の問題になってしまうが、試合前約一週間ほぼ練習ができない環境だった(仕事や私生活の兼ね合いで)これについては体調がどうとか、時間管理が下手とか、そう言う次元の話ではなく、物理的にどう頑張っても練習することが困難な状況であったことをここに記しておく。
しかし、それをあくまで承知の上で試合に出場した。なぜなら私は練習の一環として試合に出ているし、つまり試合は練習のように、練習は試合のようにの精神である。
上記の考え方について人それぞれ意見はあるだろうが、私の中では完結している。
「こちとら安くないお金を払って休日を潰して出場してるんだ!死んでも負けられない!」
そういう考えもあって結構。しかし私の考えとしてはあくまで私は柔術でお金を稼いでるわけではないし、あくまで本業は別にあって、どう頑張っても私にとっての柔術は趣味、またはライフスタイルの範疇を脱することはない。今のところ。
故に、私は柔術の試合での結果に一喜一憂することはそこまでない。いや、多少はあるけど。
故に楽な気持ちで、そこまで試合に向けて仕上げることはせずにいつも通りのテンションで出場する。
故に試合経験を積極的に積める。というマインド
話は少し脱線したがそんな感じでいつも通り、なんならいつもより少ない練習量で試合に出場したのであった。
今回のトーナメントは総勢11人ということで、自分がこれまで参加した大会のどのトーナメントより参加人数が多かった。正直、優勝までに何回勝てばいいのかも分からなかったし、ひとまず目の前の試合に集中するのみであった。
コロナの影響で最近の大会は割と試合開始ギリギリまでマットには入れず、名前を呼ばれていきなり試合が始まるという流れが多い。最初はその緩急についていけず、テンパったりしたが今ではだいぶ慣れた。
今回も例に漏れず、名前を呼ばれてあれよあれよという間に試合が始まった。
一回戦目の相手はパッと見、同じ階級と思えないくらいでかい。でも計量通ってるってことは同じ階級なのだろう。
試合の時の心理で、やたらと相手が強そうに見えたりするけど、組んでみるとそうでもないってことがよくある。昔はその心理に結構翻弄されたけど、最近はだいぶ克服できた。
まずはスタンドで様子見、相手の襟を掴んでみる。この時の相手の反応で柔道経験者や、レスリング経験者の香りがしたら、私は引き込むようにしている。組んだ感じ柔道経験者の香りがしたので、立ちの攻防は危険と判断、引きこむ。
まずはウォーミングアップと様子見を兼ねてガードワーク。うん、このくらいのパスプレッシャーなら多分パスされない。スイープに移行しようかなというとこで、相手がフットロックをセットアップ。付け焼き刃のフットロックなのはすぐ分かったので、冷静に対処して上をとってポイントもらう。そのままパスしてバック取って試合終了。10対0で勝ち。
2回戦目の相手は一度ノーギで戦って勝利している選手。ノーギの時の印象ではトップもボトムもそこまで脅威は感じなかったので、自信のあるトップキープで勝とうと思った。
試合開始して相手が引き込んできたのでパス、マウント、バックを繰り返して25対0で勝ち。
3回戦の相手はアマ修全国3位のプロMMA選手。彼の前の試合見たけど、今までの対戦相手と動き、フィジカル、反射神経、勝負勘、どれを取ってもレベチなのは明白だった。
私がここで負ければ、今回の大会の優勝は彼だろうと思った。
試合開始してお互いトップキープ。相手が引き込んできたので落ち着いてパスを狙う。
その時点ではおそらくこれはパスできる。多分この試合勝てるぞ。と思っていた。
しかし意表をつかれてデラ巴でひっくり返されて、そのままマウント取られて大量失点。
そこからスタンドに戻すも、想定外の柔道技でテイクダウンされてそのまま腕十字で一本負け。
勝負に出てからの畳み掛ける力が半端じゃないと思った。イケメンだし。
悔しさもほぼ残らない完敗。むしろ清々しい。
3決の4回戦目の相手は恐らく年齢はマスターの選手。何かしらの理由でアダルトカテゴリーで出場してきたのだろう。この手の相手はフィジカルでゴリ押せば勝てるには勝てる。
ゴリ押しでバックを取ってポイント勝ち。結果3位入賞が決まった。
決勝は私に勝った彼と、韓国から遠征してきた選手との試合だったが、想像以上のハイレベルな戦いで、これってもはや青帯のレベルの試合じゃなくね?と思いながら傍観していた。
結果はまさかの韓国選手が勝利。あのMMAの彼より強い選手がまだこのトーナメントに居たのかと驚いた。
そんなこんなで大会が終わり、上には上がいることを痛感した1日だった。
しかしながら、私の少ない練習量ではそれなりに頑張った方じゃないかなと思う。
職業柔術家とかも一回戦敗退していた今回のトーナメントで入賞できたのは自信になる。もちろんトーナメント運はあるけど。運も実力のうちってことで。
さて、今回の大会結果で私は果たして紫帯に昇格できるのだろうか。
結局最後は道場の先生が判断することなので、今回もらえなければ、まだ紫になるには自分に何か足りないんだろうなと思って精進あるのみである。
次回更新のブログでは、紫帯を巻いた私の満面の笑みの写真を添付して投稿したい。